売れる本の表紙

良書は、書店や出版社のきちんとした営業活動が伴う時に、必ず売れるし、良書とは言えないまでも、 世間で評判になっている事象と関連する内容の本や、特定のジャンルで競合がない本などは書店で売れているようです。 本の表紙の重要性については、電子書籍の時代に移行しても変わらないでしょう。

本をよむ読者層は様々ですが、特定の読者層に支持される本はロングセラーとなり、特定の読者層にとどまらず、 周辺の読者層へどんどん広がっていく場合、ベストセラーと呼ばれます。

また支持してくれる読者層には核のような部分があり、その核の再生産が続く間、つまり本が売れ続ける間が本の寿命ともいえるようです。 しかしその本の寿命も、良書であればあるほど営業努力による延命を図りたいもの、それほど内容の評価ができない本であっても、 営業活動如何でベストセラーになることもあるようですから。

書店で手にとってもらうために・・・

どんなにすばらしい内容の本であっても、書店に来られたお客様に、まず手にとっていただけなければ購入してもらえませんから、 印象的な表紙であることは重要になります。

表紙は本来、本文のぺージを保護する目的で着けられていますが、今日では同時に本の内容を宣伝する意味が込められています。 すなわちデザインの美しさや斬新さに加えて、本そのものを最大限にアピールしようとするものですから特に書店では、 たくさんの新刊書が競い合っている観があります。

表紙がすてきでも手にとってみたら、中身はそれほど興味の持てるものでもなかった、ということもあるかもしれませんし、逆の場合もあるでしょう。 要は、良い本こそ売れるべきだし、書店と出版社、場合により編集者の営業活動も必要になりますが、注意点としては、 営業活動は販売の実態を把握しながらすすめることと言えます。