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売れる本の帯の特徴について
魅力的な帯がついているかいないかが、その本を目立たせて手にとってもらえる、 購入していただくための最初の大切なステップを左右していることになります。
帯は書籍の表紙の一部にかけられるわけですが、最近では一部どころか半分かそれ以上の範囲をカバーするものも現れています。 そのような本の読者への影響も、本そのものの内容しだいでしょうが、帯のデザインや帯に載せる言葉の決定権は、 著者や編集者ではなく、出版社のほうにあるのが出版業界の通念のようなので、現場を預かる書店側としては、 常に出版社や編集者、著者との交流を保ちつつ、読者へのサービス精神を持って書店の運営にあたることが望まれます。
本の帯が派手な体裁をもっていても、本の中身に合っていないならば本末転倒でしょうし、本の内容を端的に表現するべきです。 読者が気持ち良く手にとり、購入されていく本の帯は、表紙の一部としても自然にマッチしています。 そして本の表面の帯には本の内容が短い言葉で刻印され、表面の反対側の帯には、目次の中よりピックアップされた内容項目が、 帯の幅に合わせて幾つか紹介されているので、見やすいでしょう。 読者にとっては、荷物で手がふさがっていたり、手袋を外して本をいちいち開かなくても、どんな本なのかが分かるというものです。
また、本がベストセラーになって増刷される場合は、帯の体裁は違うものになり、 読者にとっては初版の帯がたいへん貴重なものにもなるようで、帯の収集家もいるとか。 帯を外しても本の表紙が表紙としてバランスがとれていることも大切であって、帯を外した時、 つまり表紙の一部が、帯の位置だった部分がそっくり抜けているとまでいかなくても、のっぺりした感じはいただけないでしょう。
そしてあと一つ、本の製本作業でぺージを揃える上で、丸み出し、と呼ばれるゆるやかなカーブをつくる作業がありますが、 そのあと背表紙部分の弾力のために元に戻らないよう、仮止めする布のことも帯と呼ばれるそうです。