どんな本が売れるか?(編集者視点)

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どのような本が売れるか?(編集者の視点)

売れる本のキメ手はズバリ、役にたつ本ということにつきます! 実際に自分にとって役にたつ本か否かは、1冊全部読んでみなければ分かりませんし、店内の立ち読みでは限界があり、 そこで重要になるのは、本のタイトルとなるわけです。

本のタイトル、サブタイトルを見て、興味を感じると手にとってパラパラと中身を見るでしょう。 表紙のカラーを含めてデザインはかなり大切で、本のタイトルと本の内容を印象づける役割があるためで目立つデザインというよりは、 本の中身とマッチしていることの方が重要といえます。 なぜなら、ただ目立たせるだけの目的だと、多くの本と同じですから、逆の意味で目立ちません。

お客様が本を手にとり、最初に読み始めた時の文章の流れが次の焦点になるでしょう。 あるいは、目次を見て、気に入ったぺージが見つかることもあるでしょうから、 そこまで行くと店内のカウンターへ持って行き購入していただけることになります。

ここまでは書店の売り場環境の影響が強いと思われますが、本が売れるには、何と別の要素に強力なものがあり、それが出版社であり編集者なのです。 普通は、本は内容が良ければ売れるのではないかと思いがちですが、実際は違っているようです。 ある編集者の手にかかると、ベストセラーが続くという現実もあり、どの出版社に担当していただくかということも本の売れぐあいが左右されるのです。 出版社にも本のジャンルによって、得意分野があるということなのですね。

出版社も大事

売れる本という点では、内容が良いに越したことはありませんが、出版社を選ぶことは重要なことのようで、 ベストセラー作りの上手な編集者にお願いすると、内容は平凡でもベストセラーになりうるのです。 結局、これが何を意味しているのかと言えば、ベストセラーを作る編集者は、マーケティングの才能の持ち主なのです。 つまり、様々な種類の読者層のルートを持ち、本の内容により、書評やコメントなどを上手に使って手を打てるということです。 本の中身が最も重要なことはいうまでもないことですし、役にたつということと、感動を与えられる内容であれば申し分ないでしょう。